2021年7月11日(日)夜 “課題本読書会『消滅世界』” 開催レポート

9 min

2021年7月11日、オンライン読書会を開催しました。お集まり頂いた皆様、ありがとうございました。

この公式レポートはまだ読書会に参加した事がない方にも当日の流れが分かりやすいよう書いております。読書会参加をご検討中の方、実際どんな風にやってるの?とご興味を持って頂けた方、最後までレポートをお読み頂けましたら幸いです。まあ百聞は一見にしかずと言いますので、どれだけ読んでも、実際参加してみたら「あ、こんな感じだったのか」と思う部分は沢山出てくると思います。ので、ぶっちゃけ、文字読むの辛いわって方はレポート一切読まなくても大丈夫ですヨ。

ブログやTwitterでの開催レポートもご自由にして頂いて構いません。Twitterでツイートして頂く際は、ハッシュタグ「#彩なす家オンライン読書会」とつけて頂くか、彩なす家オンライン読書会(@ayanasdoku )とどこかに載せて頂けるとこちらにも通知が来ますので、リツイートしやすいです。宜しくお願い致します。

では、このレポートが初見の方もいらっしゃると思いますので、まずは「読書会」と「彩なす家オンライン読書会の目的」から始め、今回のレポートに移りたいと思います。

読書会って何?

まずは「読書会」とは何かについて。

これについてはwikipediaに掲載されているものを一部引用させて頂きます。

読書会とは、集団で読書または読書に関するコミュニケーションを行うためのイベント、またはイベントを開催するグループである。

目的や参加者数、文化背景などに基づいて様々な様式・分類がある。

「読書会の進め方」による分類
・輪読会式: 特定のテキストを一区切りずつ読んでいく方式
・研究会式: 特定のテキストを事前に読んだ上で指導者を中心に報告や講義を行う方式
・発表会式: 参加者が各自自由なテキストとテーマで発表を行う方式

「何を読むか」による分類
・テキスト読書会: 同一のテキストを使う読書会
・テーマ読書会: 同一のテーマであればテキストは同一である必要はない読書会
・自由読書会: テキストもテーマも制約がない読書会
(wikipediaより引用)

彩なす家オンライン読書会・彩ふ読書会の場合は「読書に関するコミュニケーションを行うためのイベントを開催するグループ」にあたります。様式・分類については他のものも行っていますが、今回の部は「テキスト読書会」です。課題本とした本を読了した状態で各自感じたことなどを話し合う形式で行っております。「家庭でもない。職場でもない。貴方にとっての第三の居場所作り」を目的としております。

読書会は、本が好きな方にはオススメな会です。

自分一人では手に取らなかったであろう本との出会いがあったり、本の話題を通じて普段接点のない方とお話することが出来ます。

彩なす家オンライン読書会の目的

簡単に言えば、関わって下さる方々の「第三の居場所作り」です。

家庭でもない。

職場でもない。

貴方にとっての、第三の場所。

居心地の良い場所。集まれば何だかほっこり出来るような場所。色々脱ぎ捨てられるような空間。そんな「居場所」を作っていきたいなあと思っています。

教養を深めたり、読書の幅を広げるといった事も目的ではありますが、何より一番は集まること。時間や空間を共有していくこと。

当読書会ではビデオオフでの実施ですので直接顔と顔を合わせることはありませんが、お互いに本が好き同士。集まれば何か新しいことが生まれてくる事もあるでしょう。新たに興味を持ち始めることや、やりたい事、今までやってみたかったけどやれなかった事に挑戦したくなるかもしれません。貴方自身のやりたい事が叶う場にもしていきたい。初対面だと緊張してしまって上手く話せなかったりするでしょうから、仮に初回があんまりだったなーと思っても2、3回と参加して頂けたら嬉しいです。

「彩なす家」は「あやなすや」と読みます。
「彩なす」は、さまざまな美しいいろどりを表します。色んな価値観を持った方々が集まり、色が美しく交じりあう、というような意味で名付けました。加えて、オンライン読書会は皆さんご自宅から参加される方が多いと思いましたので、リラックスした雰囲気の中で参加して頂きたいなと思い、「家」とつけました。読書会は本関連の集まりではありますが、それは一つのキッカケとして捉えて頂けたらなと思っています。目的としては以上です。

読書会レポート

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読書会参加までの流れ
①PassMarketから申込をする
②ZOOMのID、パスコード、URL記載のメールが届く
③当日受付時間内に入室
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7/11 Report

開催日:2021年7月11日(日)
場 所:オンライン(ZOOM)
形 式:課題本読書会
    参加者6名
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当日タイムスケジュール

20:50-21:00 受付
21:00-21:10 主催挨拶
21:10-22:30 課題本読書会
22:30-22:45 主催挨拶・終了
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では、ここからはタイムスケジュールに沿って詳しくご説明させて頂きます。

▼20:50~21:00 受付
時間内にZOOMのIDとパスコードを入力し、トークルームに入室して頂きます。ZOOMのお名前でお呼びしますので、事前にお名前の設定をお願いいたします。あだ名でも問題ありません。
参加人数によってはグループ分けを行っております。どのグループかは主催挨拶前後にお伝えします。

▼21:00~21:10 主催挨拶
時間になりましたら私から挨拶をさせて頂きます。

▼21:10~22:30 課題本読書会
ZOOMのブレイクアウトセッションを使い、各グループに分かれます。分かる方はご自身で移動して頂きます。分からない方は私の方で操作しますのでそのままお待ちください。
各グループに分かれたあとはそれぞれで自己紹介を行います。お名前と、普段読まれている本だったり好きな作品や作家さんなど、簡単なもので構いません。自己紹介が終わりましたら、今回の課題本について、それぞれが感じたことや疑問に思ったことなどを話し合います(今回は6名でしたのでグループ分けは行いませんでした)

▼22:30~22:45 挨拶とお知らせ
時間になりましたらメインルームに戻ります。
最後に私から挨拶と次回お知らせをして読書会は終了となります。
22:45で読書会は終了となりますので、次の予定のある方はトークルームをご退出ください。23:00頃までZOOMを繋いでいますので、お時間のある方はそのまま残ってお話し出来たらなと思っています(途中抜けもOKです)

読書会中に出た話題

今回読書会中に出た話題はこちらです。

・村田沙耶香さんのメッセージ性強い作品
・共感は出来ないが変なこと言ってるわけでないなとぼんやり思いながら読んだ。
・コンビニ人間でブームの時に読んだら変なこというなと思ったが、今は真っ当ななこと言ってるなと思った
・樹里、真っ当なこというなと
・108ページが印象的。
・普通とか正常とかは「ない」ころころかわるみたいなものだと。
・世の中にはこれが常識だろみたいな押し付けてくるひとは沢山いて、村田沙耶香さんは「普通なんてないんだよ。あやふやだし、そっちがくるってるんだ」と強いメッセージを出してるのかなという印象。
・ツッコミどころはあるが、それはそのとおりだなと思った。
・これが普通とか正常とかいっちゃうのは違うんじゃないかという意味で共感できた

・えぐってくるなという感じ。良い意味で吐き気がするような内容。
・頭で分かっているが、精神的な考え方とか
・世の中で家族なんていらないよねというレベルになり、実験都市では正しく発狂している世界となっていて、読んでいて追っていくのがいっぱいいっぱいだった。
・合理化のみを推し進めて、こうなった未来もあっても不思議じゃなかったのかなと。
・ドイツが勝利している作品で、そんな世界でも活きているという描かれているのを読むと、
・実験都市の補助金手に入れるにはどうしたら良いかとか考えてそう。
・嫌々ながら順応してそう。
・歴史とか好きだと、世の中の常識めっちゃ変わってる。そこは不思議じゃないが、作品では30年くらい進んでいない。30年でこんな変わるかとも思ったりする。そらおそろしいなと思った。
・人が畑で取れているような感じになっているが、こうなると母体も必要なくなってくるんじゃないかと。
・読んでて怖かった一冊。
・社会の変化があっても適応してるんだなと。

・華氏451と同じ感覚で読んでいた。
・本というものをなくして、おかしいと思いながらも村田沙耶香さんはきちっと書いてる。
・抗ってどう生きていこうかなというところまで考えて読んだ。
・楽は楽だが、思考力や発送がなくなったときに、じぶんの存在としてどう足跡を残せるんだろう?生きたあかしとかどこにあるのかな?
・身をゆだねる人たちはそういうところがなくなってて、合理性とかを負いすぎてて、今の世の中の警鐘かなと思った。
・アカギとか天とか「正しい人間っておかしいんじゃないか」まともとはなんだろうと突き詰めているところがある。この考え方を見ると村田沙耶香さんは鋭く戦いを挑みに行ってるんだろうなとおもった。
・会社の常識との闘いもこれに近い印象を受けた。

・皆が気持ち悪いと言っていたので気になって、気持ち悪いのかなと思って読むと気持ち悪い話ではある。
・最初の半分くらいは雨音とかも母の呪縛を受けているわりに肉食系女子やろみたいな。樹里とかみたいになるのが普通?
・千葉いっても雨音は普通だ普通だと言ってるが本当に普通なのか?と思う部分が。
・雨音は他の人を考えない人物。他の人の立場に考えない=気持ち悪さの原因?
・子供ちゃんたち15才になったら大人。前の世代のおかあさんたちがここにくるかこないかという選択=子供ちゃんたちの先に選択はない。
・もし自分がここにいたらそんなもんかと思って暮らしてそう

・内容は現実世界まんま起こってるなと思った。
・キャラに恋するとか、人生のかてとして生きるのも普通のことだし。結婚する意味あるのか?システムって何?というところ。
・独身の方も増えてるし。草食化してたり。
・不倫のブームのとらえかたであったり、家族とか機能してるんかなと読んでて感じた。
・家族=宗教というシステムを信じることで成立するという話のなかで、自分が雨音の立場だったら、誰かが作ったシステムになじむことに拒絶反応が出てきて、打開するほかのものって時に「自分の本能」はなんだろうっていう。
・本能=確かなものをつかみたかったのではないか。
・確かなものでさえも環境によって変わっていく
・孤独。なんで家族が大切だった。千葉=孤独すらも感じなくなって家族もいらなくなった。
・カルト宗教に洗脳がとけたときにものすごい絶望感を感じる。その疑似体験という思った。

・世界と符合しない、正常なんてないんだ。村田沙耶香さんは恋愛とか結婚とか出産とか力入れて言ってる。
・普通の恋愛ってどんどんなくなってる。1対1の男女は日本ではふつう。普通の恋愛とかは変わってきている。20年前とかセクシュアルをカミングアウトするのは素晴らしいことだという風潮。
・レンタルビデオ屋で働いていた。夜の23時過ぎると色んな人がやってくる。動物と人間が行為をするのじゃないと
・セックスの種類ってなん百種類とある。
・自分のセクシャリティを認めるのって勇気がいる。普通の社会基盤と自分がうまくマッチしないときすごい苦しいと思う。
・カブトムシに発情する人もいる=多様化している。
・一人一人が自分自身と向き合っていかなければならない。
・雨音の恋愛観はおかしいと思うけども。

・今実際に古い考え方の方向性、行く先がとがっているが余計に気持ち悪いと思ってしまうかも。
・200のところにいっているみたいな。お母さんの考え方も古いって言われる。
・日常のシーンが結構普通すぎて逆に不気味さを増している。
・時代に追われている気がした。
・変化しているのがぼくらで世界が形を変えている。(夫のところ?)
・時代が追いついてきていると感じられるんだと。

・千葉に行くのが怖いって思った。自分だったら行かないだろうと。

・抵抗する、多様性ってどこまで認められるのかな。多様性は許容しないよという世の中に見える。

・気軽にすすめられる本ではない。
・年取って読んだら感じることが違うというが、中学生の時に読んだときの感想を聞いてみたい。
・トランスジェンダーの理解とか当たり前になっている世代が読んだら違うのではないか。
・SFってディストピアやったりユートピアやったりする。昔だとドイツだったり。対極にあるわけじゃないが、今の世界ってましだよねと思うようになっているが、アメリカとか、今のスタンダードの考え方って家族主義だったりとか、それが崩れてきているというのが、逆のディストピアとして書けるのかなと思った。
・一人目の夫がどうなったのか気になる。一番身近に感じられるが、フェードアウトしたな。

・お金振り込んだら、どうなる?復縁できる?
・↑罪滅ぼしみたいな感じだと思った。

・中学時代に読んだら多感な子やなと思ってしまう。

・消滅世界で子供ちゃんの純粋培養にいく→人類は何を獲得するのか?
・実験は世界的に行われている。
・「家族」がなくとも人類は繁殖できるということ。
・この話を真っ向から否定できない。キャベツ畑=人の繁殖という点では盤石になってる。
・人口を管理できる。個人の考え方とかはともかく。人としては存続する。この倫理観でいっちゃうのが怖かった。

・平和な世界なんですよね?無条件に良いとはいいがたい。→情緒的にはアウト。
・陰謀論的にもとれなくはない。

・子供ちゃんは悩みがないという状況に置かれようとしているかもしれない。
・子供ちゃんは人権がない。
・名前を呼ばれる権利がない。人権がない。幸福とか悩みとか。

・幼年期の終わりを読んだ。人類がなくなって自然体みたいな感じになる。それは良いことだ。同じ考え方を持った人間が集まって、社会が回り続ける。ディストピア小説的やと思う。
・自分がひどいなと思って

・似たような作品でいうと1984年。素晴らしき新世界。
・共産主義。

・思考能力とか奪っちゃう。トイレなども監視されている。一見平和にみられている。
・最後はアンチみたいな存在。

・AIにそう感じる。
・AIは確かと言われるが、ほんまかいなと。

・割りと恋愛とかもググってる。全体的な傾向。
・失敗したくないから。
・自分で感じようとしないのか?

・科学的であったり合理的であったりおしてくるところがあるが、それが相対的に正しいよねってひきつけられてしまうところがあるんかも。

・科学にたいしてのむやみな礼賛は正しくない。

・AIが変な思考を持ってしまう。
・訓練していくと学習していく。
・飛躍的な発展はなさそう。

・消滅世界のとおりで、セックス、家族どんどんなくなっていく……社会に何が残っている……仕事はあるんだ……。
・経済活動をするためだけの存在になるのかな。
・子供ちゃんが答えを出していくのか。回帰するのか、先鋭化していくのか。

・雨音がこっち側の常識を持ってくれてるんじゃないかという希望でしかなくて、子供ちゃんとまじわったときも快楽は全くない。安堵感しかない=感覚が変わってしまってる。突き抜けていくんじゃないか。

・お母さんの扱いを消化しきれてない。世界を食べる存在になった=どう解釈?

以上です!盛りだくさんな内容でした。進行しながらのメモでしたので、カタカタッターン!という音が気になったかもしれませんね!すみませんでした。メモは途中で止まっているものもありますがご容赦くださいませ。こんな感じの意見が出たんだなーと感じ取って頂けましたら幸いです。

ありがとうございました!

あ、あと『消滅世界』についての私自身が感じたことについては以前まとめていますので、もし良かったらこちらもお読み頂けましたら嬉しいです(彩ふ読書会のサイトに飛びます)

個人的感想

2回目の読書会、課題本読書会としては1回目の読書会が無事に終わりました。
まだまだ不安が大きいのが正直なところです。読書会が始まる前、いや始まってからも「大丈夫だろうか……?」と、探り探りな感じでございます。

特にビデオオフ音声のみという、オンラインイベント系では主流ではない形式をとっていますので、初めて参加される方の中には雰囲気の違いに戸惑う方も多いのではないかなーと(私自身も最強スキル・万能性切り抜けビッグスマイルがビデオオフなので使えないですしね←)

ガンガンいこうぜ!と強気にいきたいところではありますが、まだまだ「この形のまま続けていけるだろうか?」という感じであることをここで吐き出しておきます。

ただ、そんな不安もある中で『消滅世界』を読めて本当に良かったなと思いました。

課題本読書会中、「こどもちゃんたちには(母親世代と比べて)選択肢がない」というご意見がありました。それに読書会を照らし合わせてみたらですよ。オンライン読書会=ビデオオンのみというのは、これまた読書会に参加してみたい方にとって選択肢がない状態なのかなと。ビデオオフという選択肢もあって良いんじゃないかと、そんなことを思った次第です。

オンオフどっちもやればええじゃないええじゃないか!てのが本来の私スタイルなので、彩なす家だけでそれが出来ないのはもどかしい限りなんですが、「彩なす家も選択肢の一つだ」と考えてみたら不安は若干なくなりました。読書会を主催されていたり関わってくださっている皆さんで色んな選択肢が作れたら良いんじゃないかなとかなんとか。土日休みが取れない方向けに平日の読書会があったり、昼や夜開催の部があったり、オススメ本紹介型、輪読型、課題本型などなど、それこそ彩なす家だけで全てをやることは難しいですからね。

実際、今回の課題本読書会は非常に盛り上がりましたし、これはいけるなと、終わってメモを読み返して、確信しました。スタンダード、普通、当たり前……そんな言葉に惑わされつつあった中なので、この作品にものすごく勇気づけられた気がします。

とはいえ、オンラインイベント系の中の、オンライン読書会の中の、ビデオオフというさらにニッチな方向へと進んでいくわけですから、初めて参加される方、参加を検討されている方が参加しやすいよう色々と考えていきたいなと思っています。ひとまず見学枠!

Twitterを眺めていたら「どんな風に本を紹介したら良いか分からないから参加ハードルが高い」と呟かれているのをお見かけしました。私も読書会の存在を知ってから参加するまでには半年かかりましたし、実際参加ハードルはめちゃくちゃ高いよなあと思います。

リアル開催の彩ふ読書会でも見学受付は一度やってみたこともあるのですが、会場の席数問題もあったりで一度きりになってしまってました。オンラインならばやりようはあるかなと思いますので、また考えていきたいなと思います。

あと、参加チケット!こちらも細かい点かもしれませんが、彩ふ読書会に参加したことのある方前提にも見えてしまうかなーと思いましたので、少し表示方法を変えようと思います。

そんなこんなで試行錯誤はこれからも続くと思いますが、生暖かい目で見て頂けましたら幸いです。今後ともどうぞ宜しくお願いいたします!