[開催レポート] 『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』課題本読書会 2021年10月9日(土)夜

8 min

2021年10月9日、オンライン読書会を開催しました。お集まり頂いた皆様、ありがとうございました。

この公式レポートはまだ読書会に参加した事がない方にも当日の流れが分かりやすいよう書いております。読書会参加をご検討中の方、実際どんな風にやってるの?とご興味を持って頂けた方、最後までレポートをお読み頂けましたら幸いです。まあ百聞は一見にしかずと言いますので、どれだけ読んでも、実際参加してみたら「あ、こんな感じだったのか」と思う部分は沢山出てくると思います。ので、ぶっちゃけ、文字読むの辛いわって方はレポート一切読まなくても大丈夫ですヨ。見学参加も受け付けておりますので、「読書会に参加してみたいけど不安……」という方は、まずは見学から是非ご参加ください。

ブログやTwitterでの開催レポートもご自由にして頂いて構いません。Twitterでツイートして頂く際は、ハッシュタグ「#彩なす家オンライン読書会」とつけて頂くか、彩なす家オンライン読書会(@ayanasdoku )とどこかに載せて頂けるとこちらにも通知が来ますので、リツイートしやすいです。宜しくお願い致します。

では、このレポートが初見の方もいらっしゃると思いますので、まずは「読書会」と「彩なす家オンライン読書会の目的」から始め、今回のレポートに移りたいと思います。

読書会って何?

まずは「読書会」とは何かについて。

これについてはwikipediaに掲載されているものを一部引用させて頂きます。

読書会とは、集団で読書または読書に関するコミュニケーションを行うためのイベント、またはイベントを開催するグループである。

目的や参加者数、文化背景などに基づいて様々な様式・分類がある。

「読書会の進め方」による分類
・輪読会式: 特定のテキストを一区切りずつ読んでいく方式
・研究会式: 特定のテキストを事前に読んだ上で指導者を中心に報告や講義を行う方式
・発表会式: 参加者が各自自由なテキストとテーマで発表を行う方式

「何を読むか」による分類
・テキスト読書会: 同一のテキストを使う読書会
・テーマ読書会: 同一のテーマであればテキストは同一である必要はない読書会
・自由読書会: テキストもテーマも制約がない読書会
(wikipediaより引用)

彩なす家オンライン読書会・彩ふ読書会の場合は「読書に関するコミュニケーションを行うためのイベントを開催するグループ」にあたります。様式・分類については他のものも行っていますが、今回の部は「テキスト読書会」です。課題本とした本を読了した状態で各自感じたことなどを話し合う形式で行っております。「家庭でもない。職場でもない。貴方にとっての第三の居場所作り」を目的としております。

読書会は、本が好きな方にはオススメな会です。

自分一人では手に取らなかったであろう本との出会いがあったり、本の話題を通じて普段接点のない方とお話することが出来ます。

彩なす家オンライン読書会の目的

簡単に言えば、関わって下さる方々の「第三の居場所作り」です。

家庭でもない。

職場でもない。

貴方にとっての、第三の場所。

居心地の良い場所。集まれば何だかほっこり出来るような場所。色々脱ぎ捨てられるような空間。そんな「居場所」を作っていきたいなあと思っています。

教養を深めたり、読書の幅を広げるといった事も目的ではありますが、何より一番は集まること。時間や空間を共有していくこと。

当読書会ではビデオオフでの実施ですので直接顔と顔を合わせることはありませんが、お互いに本が好き同士。集まれば何か新しいことが生まれてくる事もあるでしょう。新たに興味を持ち始めることや、やりたい事、今までやってみたかったけどやれなかった事に挑戦したくなるかもしれません。貴方自身のやりたい事が叶う場にもしていきたい。初対面だと緊張してしまって上手く話せなかったりするでしょうから、仮に初回があんまりだったなーと思っても2、3回と参加して頂けたら嬉しいです。

「彩なす家」は「あやなすや」と読みます。
「彩なす」は、さまざまな美しいいろどりを表します。色んな価値観を持った方々が集まり、色が美しく交じりあう、というような意味で名付けました。加えて、オンライン読書会は皆さんご自宅から参加される方が多いと思いましたので、リラックスした雰囲気の中で参加して頂きたいなと思い、「家」とつけました。読書会は本関連の集まりではありますが、それは一つのキッカケとして捉えて頂けたらなと思っています。目的としては以上です。

読書会レポート

――――――――――――――――――――
読書会参加までの流れ
①PassMarketから申込をする
②ZOOMのID、パスコード、URL記載のメールが届く
③当日受付時間内に入室
――――――――――――――――――――
9/11 Report

開催日:2021年10月9日(土)
場 所:オンライン(ZOOM)
形 式:課題本読書会
    参加者7名+見学者2名
――――――――――――――――――――
当日タイムスケジュール

20:50-21:00 受付
21:00-21:10 主催挨拶
21:10-22:30 課題本読書会
22:30-22:45 主催挨拶・終了
――――――――――――――――――――
では、ここからはタイムスケジュールに沿って詳しくご説明させて頂きます。

▼20:50~21:00 受付
時間内にZOOMのIDとパスコードを入力し、トークルームに入室して頂きます。ZOOMのお名前でお呼びしますので、事前にお名前の設定をお願いいたします。あだ名でも問題ありません。
参加人数によってはグループ分けを行っております。どのグループかは主催挨拶前後にお伝えします。

▼21:00~21:10 主催挨拶
時間になりましたら私から挨拶をさせて頂きます。

▼21:10~22:30 課題本読書会
ZOOMのブレイクアウトセッションを使い、各グループに分かれます。分かる方はご自身で移動して頂きます。分からない方は私の方で操作しますのでそのままお待ちください。
各グループに分かれたあとはそれぞれで自己紹介を行います。お名前と、普段読まれている本だったり好きな作品や作家さんなど、簡単なもので構いません。自己紹介が終わりましたら、今回の課題本について、それぞれが感じたことや疑問に思ったことなどを話し合います(今回は7名でしたのでグループ分けは行いませんでした)

▼22:30~22:45 挨拶とお知らせ
時間になりましたらメインルームに戻ります。
最後に私から挨拶と次回お知らせをして読書会は終了となります。
22:45で読書会は終了となりますので、もう寝るわっという方はトークルームをご退出ください(夜遅いですしね……)23:00頃までZOOMを繋いでいますので、お時間のある方はそのまま残ってお話し出来たらなと思っています(途中抜けもOKです)

読書会中に出た話題

今回読書会中に出た話題はこちらです。自己紹介後、まずはそれぞれ読んで感じたことを一人一人お話していただき、その後フリートークという流れで行っています。あ、ちなみに読書会中にメモとっていってますので、パソコンのキーボードの「カタカタッターーーーン!」という音が気になるかもしれませんがご容赦くださいませ……。あと聞き取った部分に間違いがありましたら、ご連絡頂けますと幸いです!

◆作品の感想等(一巡目)
・面白かった。7ページにある「まるで社会の分断を写したような事件について聞かされるたび、差別や格差で複雑化したトリッキーな友人関係について相談されるたび、わたしは彼の悩みについて何の答えも持っていないことに気づかされるのだった」という部分に共感した。
・実際、人種だけに限らずに差別はどこかしこであったり、格差や偏見があったりするけど、実際日々自分自身に置き換えたりして考えているかというとそうではない。何の答えも持っていない。そこに気づけたのが一番大きかったのと、それを嫌味でも焦燥感を与えるでもなく、自分自身の気付きとして読者に投げかけているところが読みやすさを感じた。

・二年前くらいに読んだ。著者の方の息子さんが一つ一つ考えているなと。人種差別の問題だったりLGBTだったり問題でてくるが、母ちゃんどういうことって聞いて、すぐ答えが得られるわけではないが自分で答えを出していた。
・自分が同い年のときはそこまで考えていなかった。
・どうしてそこまで考えるのか?環境のせいもある。自分自身は日本に住んでいて、あまり感じられなかった。
・プールサイドの問題。ここまではっきりと見えてしまうような違いがあるんだなということに驚いた。

・ブレイディみかこさんの他の本も読んだ。「ぼくはイエロー~」は良い本だと思う。小説のように読める。これをもっとジャーナリスティックに書いたら暗い内容になる。息子が前向きな男の子で、どんなことにもへこたれない生き方に励まされるような内容。感動した。
・日本人には理解できないような複雑な差別構成。複雑に交差している人種問題、黒人やヒスパニックといいがちだがもっと複雑。移民が頑張ってカトリックの私立の学校に行って底辺には入れないようにする。チャブ団地。下層労働白人者。移民が良い学校に行ったりしているという。その現実というのが書かれている。彼の学校も底辺校で白人が多いが移民の子や中国人がいたりするけども、ティムと友達になったり、ちょっと貧乏な子を差別するような子供自身もダニエルのいうことが差別的で。差別の言葉古い→親から出た言葉を真似してるのでは、なるほどと。ダニエル、ティムと友人ですごいなと。ティムは貧乏で学校の食堂で万引きしなければならないような話も出てくる。
・お母さんがもらった制服を繕ったりする。ティムに制服をあげたいけども、あげるときにどう言ったらいいのか、と考えたらすごい。「友達だから」と答えるのも感動。ティムも素直に受け取った。
・イギリスはエリートの白人だけを基準にしてても一部。RPブリティッシュイングリッシュを話すのはほんの何%しかいない。それとは全然違う
・チャブ団地とか新しい言葉を学んだ。チンキーという言葉。そういうところも学べた。
・グリーンみたいにオーディションやってアラジンをやるとか、学校の授業がある。羨ましいような気がした。

・自分の学校時代と重なるところがあった。どこどこすんだらいけない、などある。
・運動会ノスタルジーを感じた。
・地雷だらけの多様性ワールド。自分もあった。「良いところ」と言ったら無視されたり。最後みんなと色々と話したときに、子供たち同士の付き合い方とか乗り越え方とか非常に似通ったところがあって胸が苦しくなる。一方で皆元気かなとも感じた。
・どこいってもそういうことはあるんだな。かえってみえてしまった時期があった。
・母ちゃんの、息子に訳してあげられない。親はごまかすしかないところもあったのかな。

・色々と入り交ざっている。一時期まではアングロサクソンでなんとかかんとかとか書かれているが全然違うように書かれているように感じた。
・息子さんがけなげで感動してしまう。本としての魅力になっているんじゃないかなと思った。
・エンパシー考えないといけない。日本ではあまり言わないんじゃないかな。食品工場に行くのに中国の人やベトナムの人を見るようになったが、将来日本もこういう風になるんじゃないかなと思った。
・外国のことを書いているが、学校の先生がソーシャルワーカーみたいになっているのは思う所がある。介護業界で仕事していると、ヤングケアラーの話が出てくる。イギリスで紹介されて実は日本でもいましたとなった。

・可愛い本やなと思ったら何にも可愛かった。読むのに四日ほどかかった。苦しかった。
・何が苦しかったか、相手の背景やバックグラウンドを知らないで話すには難しいテーマやなと感じた。意図せずに傷つけてしまいそう。
・地元の私学に通ってて色んな出身の人が来ていた。国籍もよくよく聞いたら違っていたり、ハーフ。テルマエ・ロマエのような女の子がいたり。こちらからしたら綺麗で羨ましいが、本人からしたら見た目が全然違うのが嫌。自然と聞いてたので逆に普通のことで、この本を読んで本屋大賞をとったのが衝撃。自分にとっては自然だった。逆にこういう所が今でも珍しいというか、関心を持たれることだったのかと。そこが衝撃だった。
・レビューを読んで感動したと書かれているがモヤっとした。まだこんなところで言われるのかと思って、逆に幼少期が特殊やったと気づかされた。小さいうちから自然と多様性みたいなことを意識する環境だったので、大人になると逆に最初から気遣ってて75pの2行目。多様性ないほうが楽→めんどくさいけど無知を減らすから良いことだと書かれている。ココ、という感じ。めんどくさいし揉めるだけだから触れないようにしてた。
・何気なく発したことが相手に深く突き刺さっている。

・読んでいて普通に面白かった。子供の成長記みたいで面白かった。深く考えずに読めたかな。
・読んでいて思ったのはこの人が親がしっかりしてるとか、周りに恵まれているとかあるが、子供は大人がどうのこうの考えなくてもたくましく育っていく。大人は自分のことを考えれば良いのかなと思った。
・イギリスは行ったことがない。そういう感じなのかと興味深かった。
・イギリスのドラマがあるのが面白いなと思った。
・貴族社会的なところが強いイメージがあったので、それが水泳の対抗戦のシーンとかでやっぱそういう感じなのかなというのは思った。
・想像していたよりライトに読めて面白かった

◆ここからフリートーク
・客観視出来るかでアプローチが変わる
・言葉に関しても言われた。小中のころ。
・本との距離感が人によって差がある。
・客観視して読んだほう。私のいた学校では外国人がいなかった。無知な状態でいた人間。知る意味ではとっかかりになる良い本。
・そういう風に悪意のない差別はあると思うが、逃げないで解決していくしかない。
・面白いことがいっぱいある。ジェイソンが筆者があだ名をつけた。ラップにして歌えてしまう。ものすごくうけている。後半のほうで弱弱しかったティムもデモに参加するのは良い学校の子供たち。リベラルのことが出来るのは裕福な人たち。筆者の子供と一緒に作って、ラップにして歌ってるのはすごい。隠そうでなく出していくのがすごい。
・ダニエルもお父さんには黙って、ボヘミアンラプソディーも行くのも良いなと思った。「春巻きをのどに詰まらせたような」東洋人のお父さんが言ったのかなと。
・救われるところもある。こうして俺は良かったんや、先生との大喧嘩して和解したところも近しいとこもあって、一部救われるところもあった。出来なかったところはこうすればよかったんだと。

以上です!

読書会終了後、23:00頃まではフリートークとしています。お時間ありましたらぜひ残って頂いてもう少しお話が出来たら嬉しいです(^^)今回は課題本の続きやら、読書会そのもののお話をしました。ありがとうございました!

個人的感想

今回の課題本は、この時の課題本決定会で投票し第二位となった本でした。推し本披露会の場合は当日にならないと紹介される本が分からないので事前に予想する術がなく、大体いつも「なるようになる!」精神で挑んでいます。対して、課題本読書会の場合は同じ本を読んでいるわけですから、どんな話題が出てくるか事前にある程度予想を立てることが出来ます。あらかじめ本のレビューなどをチェックしておくことが出来るからです。ああこういう感想をお持ちの方もいらっしゃるんだな~とか、なるほどこういう視点もあるのか、と話題になりそうなことをピックアップしておいて、それに対して私自身もどう感じるか考えておくことが出来ます。しかし、当日はレビューには載ってないような話題がでてきて、思わぬ方向に展開していくことがあります。むしろそこが醍醐味でもあります。まあ、大体いつも予想は外れますので、当日てんやわんやして結局「なるようになる!」精神で挑むのは推し本披露会のときと変わりません。

今回の作品に関していえば予想が難しかった……!というのもレビューでは絶賛の嵐でして、だからこそ逆に取っ掛かりが……!取っ掛かりがつかめない……!となりました。私自身が「何の答えも持っていない」ということに気づかされた本でもあり、どんな言葉を繕ってみたところで薄っぺらさが透けるだけのような……この言葉は適切か?傷つく人がいるんじゃないか?といった言葉のチョイスにも悩んだまま当日を迎えてしまいました。参加してくださった皆さんで何とか言葉を絞り出すような、そんな会でした。ありがとうございました!

さて、次回課題本読書会は11/13の夜。課題本は乙野四方字さんの『僕が愛したすべての君へ』『君を愛したひとりの僕へ』です。普段と違って二冊課題本にしているんですが、どっちから読むかで印象が変わったり面白い作品となってますので、ぜひお手に取って読書会に参加して頂けましたら幸いです。10/23午前には推し本披露会も予定しています。今後ともどうぞ宜しくお願いいたします!