[開催レポート] 推し本披露会 2021年10月23日(土)AM

7 min

2021年10月23日、オンライン読書会を開催しました。お集まり頂いた皆様、ありがとうございました。

この公式レポートはまだ読書会に参加した事がない方にも当日の流れが分かりやすいよう書いております。読書会参加をご検討中の方、実際どんな風にやってるの?とご興味を持って頂けた方、最後までレポートをお読み頂けましたら幸いです。まあ百聞は一見にしかずと言いますので、どれだけ読んでも、実際参加してみたら「あ、こんな感じだったのか」と思う部分は沢山出てくると思います。ので、ぶっちゃけ、文字読むの辛いわって方はレポート一切読まなくても大丈夫ですヨ。

ブログやTwitterでの開催レポートもご自由にして頂いて構いません。Twitterでツイートして頂く際は、ハッシュタグ「#彩なす家オンライン読書会」とつけて頂くか、彩なす家オンライン読書会(@ayanasdoku )とどこかに載せて頂けるとこちらにも通知が来ますので、リツイートしやすいです。宜しくお願い致します。

では、このレポートが初見の方もいらっしゃると思いますので、まずは「読書会」と「彩なす家オンライン読書会の目的」から始め、今回のレポートに移りたいと思います。

読書会って何?

まずは「読書会」とは何かについて。

これについてはwikipediaに掲載されているものを一部引用させて頂きます。

読書会とは、集団で読書または読書に関するコミュニケーションを行うためのイベント、またはイベントを開催するグループである。

目的や参加者数、文化背景などに基づいて様々な様式・分類がある。

「読書会の進め方」による分類
・輪読会式: 特定のテキストを一区切りずつ読んでいく方式
・研究会式: 特定のテキストを事前に読んだ上で指導者を中心に報告や講義を行う方式
・発表会式: 参加者が各自自由なテキストとテーマで発表を行う方式

「何を読むか」による分類
・テキスト読書会: 同一のテキストを使う読書会
・テーマ読書会: 同一のテーマであればテキストは同一である必要はない読書会
・自由読書会: テキストもテーマも制約がない読書会
(wikipediaより引用)

彩なす家オンライン読書会・彩ふ読書会の場合は「読書に関するコミュニケーションを行うためのイベントを開催するグループ」にあたります。様式・分類については他のものも行っていますが、今回の部は「発表会式・自由読書会」です。持参した本を各自紹介していく形式で行っております。「家庭でもない。職場でもない。貴方にとっての第三の居場所作り」を目的としております。

読書会は、本が好きな方にはオススメな会です。

自分一人では手に取らなかったであろう本との出会いがあったり、本の話題を通じて普段接点のない方とお話することが出来ます。

彩なす家オンライン読書会の目的

簡単に言えば、関わって下さる方々の「第三の居場所作り」です。

家庭でもない。

職場でもない。

貴方にとっての、第三の場所。

居心地の良い場所。集まれば何だかほっこり出来るような場所。色々脱ぎ捨てられるような空間。そんな「居場所」を作っていきたいなあと思っています。

教養を深めたり、読書の幅を広げるといった事も目的ではありますが、何より一番は集まること。時間や空間を共有していくこと。

当読書会ではビデオオフでの実施ですので直接顔と顔を合わせることはありませんが、お互いに本が好き同士。集まれば何か新しいことが生まれてくる事もあるでしょう。新たに興味を持ち始めることや、やりたい事、今までやってみたかったけどやれなかった事に挑戦したくなるかもしれません。貴方自身のやりたい事が叶う場にもしていきたい。初対面だと緊張してしまって上手く話せなかったりするでしょうから、仮に初回があんまりだったなーと思っても2、3回と参加して頂けたら嬉しいです。

「彩なす家」は「あやなすや」と読みます。
「彩なす」は、さまざまな美しいいろどりを表します。色んな価値観を持った方々が集まり、色が美しく交じりあう、というような意味で名付けました。加えて、オンライン読書会は皆さんご自宅から参加される方が多いと思いましたので、リラックスした雰囲気の中で参加して頂きたいなと思い、「家」とつけました。読書会は本関連の集まりではありますが、それは一つのキッカケとして捉えて頂けたらなと思っています。目的としては以上です。

読書会レポート

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読書会参加までの流れ
①PassMarketから申込をする
②ZOOMのID、パスコード、URL記載のメールが届く
③当日受付時間内に入室
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10/23 Report

開催日:2021年10月23日(土)
場 所:オンライン(ZOOM)
形 式:推し本披露会
    参加者6名+見学者1名
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当日タイムスケジュール

10:20-10:30 受付
10:30-10:40 主催挨拶&画面共有の使い方説明
10:40-12:00 推し本披露会
12:00-12:15 主催挨拶・終了
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では、ここからはタイムスケジュールに沿って詳しくご説明させて頂きます。

▼10:20~10:30 受付
時間内にZOOMのIDとパスコードを入力し、トークルームに入室して頂きます。ZOOMのお名前でお呼びしますので、事前にお名前の設定をお願いいたします。あだ名でも問題ありません。
参加人数によってはグループ分けを行っております。どのグループかは主催挨拶前後にお伝えします。

▼10:30~10:40 主催挨拶&画面共有の使い方説明
時間になりましたら私から挨拶をさせて頂きます。その流れでZOOM機能「画面共有」の使い方も説明します。画面共有については、やっぱり分からん!ということでしたらグループメンバーにフォローして頂くようお伝えしていますのでご安心ください。

▼10:40~12:00 推し本披露会
ZOOMのブレイクアウトセッションを使い、各グループに分かれます。分かる方はご自身で移動して頂きます。分からない方は私の方で操作しますのでそのままお待ちください。
各グループに分かれたあとはそれぞれで自己紹介を行います。お名前と、普段読まれている本だったり好きな作品や作家さんなど、簡単なもので構いません。自己紹介が終わりましたら、それぞれ用意していただいた本について紹介を行います。最初はお一人一冊ずつのご紹介です。グループメンバーからの質問もありますので、7~8分を目安に紹介していただくとちょうど良い感じです。時間が余れば二巡目に移るかフリートークとなります(今回は6名でしたのでグループ分けは行いませんでした)。

▼12:00~12:15 挨拶とお知らせ
各グループで紹介が終わっていたらメインルームに戻ります。
最後に私から挨拶と次回お知らせをして読書会は終了となります。
12:15で読書会は終了となりますので、次の予定のある方はトークルームをご退出ください。12:45まではZOOMを繋いでいますので、お時間のある方はそのまま残ってお話し出来たらなと思っています(12:30まで、のように途中抜けもOKです)

推し本タイトル一覧

今回紹介して頂いた推し本はこちらです。

・うろん紀行
・そんなとき隣に詩がいます ~鴻上尚史が選ぶ谷川俊太郎の詩~
・ペスト 光文社古典新訳文庫版
・燃えよ剣
・実力も運のうち 能力主義は正義か?
・体験の哲学 地上最強の人生に役立つ哲学活用法

それでは詳しく見ていきましょう!

うろん紀行
わかしょ文庫
代わりに読む人

前回『0メートルの旅』をご紹介いただいた方からの推し本です。
本の聖地巡礼をする紀行文で、全十五章からなります。その場所の風景などだけでなく、著者の方のもんもんとした心の内も書かれているそうで、たとえば犬吠のお話では犬について鋭く突き刺される文章があってドキッとしたとのことでした。著者名を見て「ん?どういうことだ!?」と思ったのがまず一つ。あとで調べてみたら出版社も「代わりに読む人」とあり、これはワクワクするな!と思いました。先日開催されていた文学フリマ大阪で手に入れた本とのことでしたが、Amazonなどでも購入することが出来ます!

そんなとき隣に詩がいます ~鴻上尚史が選ぶ谷川俊太郎の詩~
谷川俊太郎 ,鴻上尚史
大和書房

彩ふ読書会には参加してくださっていて、オンラインでは初参加の方からの推し本です。
谷川俊太郎さんの詩を、鴻上尚史さんがセレクトした本。紹介してくださった方は、いままで詩は遠い存在だったと言われていました。小説はすっと入っていけるけど、詩は何だか高尚なもので、独特な繊細な感覚がないと読めないんじゃないかなと敬遠されていたそうです。社会人になって自分だけではどうしようもできないことが多くなってきて、小説に手がつかなくなり、詩の本を買ってみたとのことでした。詩は、作者がある程度提示してるわけではなく、とりようによって想像を巡らすことができる柔軟な世界があると、読んでみて感じたそうです。本の中身を具体的に説明するのは難しいということで、詩との関わり方について教えていただきました。
私も詩に触れる機会はなかなかなくてここまできたのですが、こうして読書会で紹介して頂けると、人生の処方箋として手元においておきたくなります!

ペスト
カミュ(著), 中条省平 (翻訳)
光文社古典新訳文庫

前回は課題本読書会に参加してくださった方からの推し本です。
ペストは新型コロナウイルスの影響で去年よく書店やネットでも見ることが多かったですが、今年の9月に光文社古典新訳文庫さんから中条さんの翻訳で出版されたそうです。
この本が紹介されたあとに面白いことが。去年話題になったからとあえて読んでいない方が1名、去年読んでみたけれども読み切れずに挫折した方がなんと3名もおりました。私も挫折した1人です……!きっと、他にも沢山いらっしゃるはず!中条さんの翻訳は読みやすかったとのことですので、挫折した方ももう一度挑戦してみてはいかがでしょうか。コロナの体験を重ねていくと分かることがあるとのこと。医療関係者が追い詰められながらも一歩でも前に進んでいこうとする姿など非常に読んでわかる、とのことでした。

燃えよ剣
司馬遼太郎
文藝春秋; 新装版

前回『ヒトごろし』をご紹介いただいた方からの推し本です。
『ヒトごろし』を読んだあと、原点となる本も読んでみたいなと思って読まれたそうです。新選組を結成したころ、土方歳三は三十代。世の中を渡っていってて自分には到底真似できない、尊敬しちゃうなと思って読んでおられたそうです。映画が公開中なのでちょうど私も観にいく前に原作を読むかどうか迷っていたところだったのでお聞きしてみました。映画には映画の良さもあるし、映画を観たあとだったら読むときに映画の人物で浮かんでくるから、映画→原作がおすすめとのことでした!そうします!

実力も運のうち 能力主義は正義か?
マイケル・サンデル
早川書房

前回は課題本読書会に参加してくださった方からの推し本です。
このレポート書いてるときに気づきましたが、『これからの「正義」の話をしよう』の著者の方ですね!そちらのほうは以前読んでいました。
能力があれば評価される。成功する人には寛容な社会。けれど、成功するかどうかは、生まれた環境や運の良し悪し、学歴、親の経済力によって決まる。学生の大半は富裕層で長男長女。それは個人の努力ではどうすることも出来ない。能力主義が間違ってるんではなく制度が間違っている、という反論があったとして、仮に公平に競争できることができても、大きな問題がある。努力した人間全てに成功を約束するわけではなく、椅子の数が決まっている。椅子に座れなかった人は冷たく突き放される。また、椅子にすわった人間から見下されてるんじゃないかと思ってしまう。自己嫌悪してしまい、それらが労働から尊厳を奪ってしまう。報酬が少ない=社会から見放されている、となる。そうではなく、尊厳をとりもどしましょう、と言っておられるとのこと。
紹介していただいたあと、課題本読書会が始まりそうな勢いで盛り上がりました!

体験の哲学 地上最強の人生に役立つ哲学活用法
飲茶
ポプラ社

最後に私のーさんの推し本です。
最近「物事に関心興味を持つにはどうしたら良いだろう」と考えることがあって、その悩みを抱えたまま書店に行ったからか目に止まった一冊でした。この本は『史上最強の哲学入門』などを書かれている飲茶さんの本ですが、いつもとテイストは違うようなので賛否両論はありそうです。哲学とはありますがあまり哲学哲学してはいません。飲茶さん自身も哲学は役立つとか役立たないとかそういう次元のもんではない、とわかってはいつつ実践的な本として書かれています。
本の中身としては、体験とはどういうことか、体験の効能はどんなことがあるのか、体験するための作法、体験チェックリストといった四つに分かれています。
私が気になったのは体験チェックリスト。およそ30ページほどを使って「食べ物」や「する」「観る・見る」「行く」「身に着ける」「使える」「備える」といった項目がずらりと並んでいます。知っているつもりで知らないことの多いこと多いこと!チェックリストをもとに自分自身の関心興味を増やして体験の機会を得られたらなと思います!

以上です!ありがとうございました!

個人的感想

今回は男性ばかりの読書会でした。彩ふ読書会のときも含めて、男性だけというのは初だった気がします。というわけで、今日は漢字の漢と書いて漢の読書会ッ!野郎どもッ!行くぜオラアアアアアッ!となるわけではなく、普段と変わらず穏やかな雰囲気のもと行われたのでした。これを書きたいがためにあえて読書会の最中に「そういえば今日男性だけなんですよね~漢字の漢と書いて漢(オトコ)の読書会ですねフフフ」と話題を振ったのはここだけの秘密です。秘密ですよフフフ。

前回も書きましたが、推し本披露会の場合、参加者の方がどんな本が紹介されるのか、画面共有で本が表示されるまで全く分かりません。そこがワクワクするところです。本が表示された瞬間に「おお!」となるときもあれば、まずは「ふむふむほほう」から始まって紹介内容を聞いているうちにどんどん興味が増すこともあります。今回もワクワクする推し本ばかりでした!

そして今回も私自身は何を紹介しようかなーとかなり悩みました!既に読了していていつでも紹介できる推し本はあるですけれども、前回も見送りましたし今回もタイミング的に違うかなーなんて思っちゃいました。もう1冊は挫折してしまい……今読んでいる最中のものはミステリーものなので、読み終わるまでまだ何とも言えない状態。おや、紹介する本が……ない!?と焦った私は書店に寄ってみたのでした。コロナになってからは本はネットで買うようにしていて、書店に行くことは控えていたので、本当に久しぶりの書店でした。推し本で紹介出来そうな本かつ大前提として自分自身が今読みたい本は何かなーと探したときに見つかったのが『体験の哲学』でした。やはり書店でブラブラするのは良いもんですね。

さて、次は11/13!乙野四方字さんの『僕が愛したすべての君へ』『君を愛したひとりの僕へ』を課題本とした読書会です。二冊を課題本としていますが、どちらから読むかで感じ方が変わる作品ですので、ぜひ事前に調べずに読んでいただき、読書会で語り合えたらなと思っております。現時点で参加者は4名、あと2名募集中ですので、どうぞ宜しくお願いいたします!

そして、そのあとは11/27に予定をしていた……のですが!文学フリマ東京出店が近づいてきたことと、少々個人的な予定も詰まっているため、一回飛ばしたいと思います!そのあともですね……ちょっと今のところ未定とさせていただきます。彩ふ祭2022の準備のうち年内にしておきたいことがマウンテンのまま放置状態になっておりまして、全くもって私のぐーたら癖のせいではあるのですが、来年を盛り上げるためにもちょっとそちらにも時間を使わせて頂こうかなと思っております。いやはや、なかなかの本末転倒っぷりをお見せしている気もしておりますが、ペース配分が難しいところですね。まあぼちぼちやっていきますので、今後ともどうぞ宜しくお願いいたします。

それでは、また!