[開催レポート] 『僕が愛したすべての君へ』『君を愛したひとりの僕へ』課題本読書会 2021年11月13日(土)夜

8 min

2021年11月13日、オンライン読書会を開催しました。お集まり頂いた皆様、ありがとうございました。

この公式レポートはまだ読書会に参加した事がない方にも当日の流れが分かりやすいよう書いております。読書会参加をご検討中の方、実際どんな風にやってるの?とご興味を持って頂けた方、最後までレポートをお読み頂けましたら幸いです。まあ百聞は一見にしかずと言いますので、どれだけ読んでも、実際参加してみたら「あ、こんな感じだったのか」と思う部分は沢山出てくると思います。ので、ぶっちゃけ、文字読むの辛いわって方はレポート一切読まなくても大丈夫ですヨ。見学参加も受け付けておりますので、「読書会に参加してみたいけど不安……」という方は、まずは見学から是非ご参加ください。

ブログやTwitterでの開催レポートもご自由にして頂いて構いません。Twitterでツイートして頂く際は、ハッシュタグ「#彩なす家オンライン読書会」とつけて頂くか、彩なす家オンライン読書会(@ayanasdoku )とどこかに載せて頂けるとこちらにも通知が来ますので、リツイートしやすいです。宜しくお願い致します。

では、このレポートが初見の方もいらっしゃると思いますので、まずは「読書会」と「彩なす家オンライン読書会の目的」から始め、今回のレポートに移りたいと思います。

読書会って何?

まずは「読書会」とは何かについて。

これについてはwikipediaに掲載されているものを一部引用させて頂きます。

読書会とは、集団で読書または読書に関するコミュニケーションを行うためのイベント、またはイベントを開催するグループである。

目的や参加者数、文化背景などに基づいて様々な様式・分類がある。

「読書会の進め方」による分類
・輪読会式: 特定のテキストを一区切りずつ読んでいく方式
・研究会式: 特定のテキストを事前に読んだ上で指導者を中心に報告や講義を行う方式
・発表会式: 参加者が各自自由なテキストとテーマで発表を行う方式

「何を読むか」による分類
・テキスト読書会: 同一のテキストを使う読書会
・テーマ読書会: 同一のテーマであればテキストは同一である必要はない読書会
・自由読書会: テキストもテーマも制約がない読書会
(wikipediaより引用)

彩なす家オンライン読書会・彩ふ読書会の場合は「読書に関するコミュニケーションを行うためのイベントを開催するグループ」にあたります。様式・分類については他のものも行っていますが、今回の部は「テキスト読書会」です。課題本とした本を読了した状態で各自感じたことなどを話し合う形式で行っております。「家庭でもない。職場でもない。貴方にとっての第三の居場所作り」を目的としております。

読書会は、本が好きな方にはオススメな会です。

自分一人では手に取らなかったであろう本との出会いがあったり、本の話題を通じて普段接点のない方とお話することが出来ます。

彩なす家オンライン読書会の目的

簡単に言えば、関わって下さる方々の「第三の居場所作り」です。

家庭でもない。

職場でもない。

貴方にとっての、第三の場所。

居心地の良い場所。集まれば何だかほっこり出来るような場所。色々脱ぎ捨てられるような空間。そんな「居場所」を作っていきたいなあと思っています。

教養を深めたり、読書の幅を広げるといった事も目的ではありますが、何より一番は集まること。時間や空間を共有していくこと。

当読書会ではビデオオフでの実施ですので直接顔と顔を合わせることはありませんが、お互いに本が好き同士。集まれば何か新しいことが生まれてくる事もあるでしょう。新たに興味を持ち始めることや、やりたい事、今までやってみたかったけどやれなかった事に挑戦したくなるかもしれません。貴方自身のやりたい事が叶う場にもしていきたい。初対面だと緊張してしまって上手く話せなかったりするでしょうから、仮に初回があんまりだったなーと思っても2、3回と参加して頂けたら嬉しいです。

「彩なす家」は「あやなすや」と読みます。
「彩なす」は、さまざまな美しいいろどりを表します。色んな価値観を持った方々が集まり、色が美しく交じりあう、というような意味で名付けました。加えて、オンライン読書会は皆さんご自宅から参加される方が多いと思いましたので、リラックスした雰囲気の中で参加して頂きたいなと思い、「家」とつけました。読書会は本関連の集まりではありますが、それは一つのキッカケとして捉えて頂けたらなと思っています。目的としては以上です。

読書会レポート

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読書会参加までの流れ
①PassMarketから申込をする
②ZOOMのID、パスコード、URL記載のメールが届く
③当日受付時間内に入室
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11/13 Report

開催日:2021年11月13日(土)
場 所:オンライン(ZOOM)
形 式:課題本読書会
    参加者7名
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当日タイムスケジュール

20:50-21:00 受付
21:00-21:10 主催挨拶
21:10-22:30 課題本読書会
22:30-22:45 主催挨拶・終了
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では、ここからはタイムスケジュールに沿って詳しくご説明させて頂きます。

▼20:50~21:00 受付
時間内にZOOMのIDとパスコードを入力し、トークルームに入室して頂きます。ZOOMのお名前でお呼びしますので、事前にお名前の設定をお願いいたします。あだ名でも問題ありません。
参加人数によってはグループ分けを行っております。どのグループかは主催挨拶前後にお伝えします。

▼21:00~21:10 主催挨拶
時間になりましたら私から挨拶をさせて頂きます。

▼21:10~22:30 課題本読書会
ZOOMのブレイクアウトセッションを使い、各グループに分かれます。分かる方はご自身で移動して頂きます。分からない方は私の方で操作しますのでそのままお待ちください。
各グループに分かれたあとはそれぞれで自己紹介を行います。お名前と、普段読まれている本だったり好きな作品や作家さんなど、簡単なもので構いません。自己紹介が終わりましたら、今回の課題本について、それぞれが感じたことや疑問に思ったことなどを話し合います(今回は7名でしたのでグループ分けは行いませんでした)

▼22:30~22:45 挨拶とお知らせ
時間になりましたらメインルームに戻ります。
最後に私から挨拶と次回お知らせをして読書会は終了となります。
22:45で読書会は終了となりますので、もう寝るわっという方はトークルームをご退出ください(夜遅いですしね……)23:00頃までZOOMを繋いでいますので、お時間のある方はそのまま残ってお話し出来たらなと思っています(途中抜けもOKです)

読書会中に出た話題

今回読書会中に出た話題はこちらです。自己紹介後、まずはそれぞれ読んで感じたことを一人一人お話していただき、その後フリートークという流れで行っています。あ、ちなみに読書会中にメモとっていってますので、パソコンのキーボードの「カタカタッターーーーン!」という音が気になるかもしれませんがご容赦くださいませ……。あと聞き取った部分に間違いがありましたら、ご連絡頂けますと幸いです!あとネタバレしていますので、ご注意を!

◆作品の感想等(一巡目)
「君を~」から読んだ
「テンポよくて読みやすかった」
SFあまり読んできてないからかもだが、主人公だけとか主人公の仲間たちだけが平行世界に行くのはあると思うが、並行世界が一般にも広く知られていて当たり前のようになっている設定は聞いたことがなくて斬新に感じた。実際そういう世界やったらどんなんやろなーというのを、君を〜では科学者目線、僕が〜では一般市民的な目線で描いていて、世界観が浮かんでくる。
海外はどうなっているのかは気になった。
一番好きなのは180ページのくだり。和音を誘うシーン。久しぶりに人間らしさを取り戻すところ。

今回「君を愛した~」が先
初読「僕が」が先
読んでるときの印象が違うなと感じた。繰り返し読むことで初読では気にならないところが気になりはじめた。
二つでテイストが違っている。「僕が」シリアスのシーンもありつつも幸せな雰囲気。「君を愛した」は暗い話。こんな世界ではどうでも良い。意図的にかき分けているんだろうが、全然違うのに一つの作品だと思えるのがすごいなと感じた。
・一番好きなシーン。「僕が」で結婚をするときIP端末外して結婚しようと言い出したシーン。

「君を」が先
若々しい小説を読むのが久しぶり。甘酸っぱいなあという感想。二冊ともどっちも暦君も一途だな。男として応援したくなる感じ。「君を」は暗いところもあるが、一途を貫くのはかっこいいなと思った。
「君を」のほうが克服の物語。自分がつかめなかったものを取り戻す。「僕が」受容の物語。
個人的には「僕が」のほうが良い意味で大人になっているなというのが伝わってきて見守りたい気持ちに。「君を」も周りのこと知らねえというかんじでこれはこれで一本通っててすごいな。
一番好きなシーン「僕が」ラストシーン「他の~、君を愛することができた。ありがとう」
サイコロ同士で愛するだけじゃなくて息子さんが死んでしまう話も間に入ったことでこの言葉の深みが増したのかな。

「君を」が先。
新幹線で静岡で京都まで帰る間に読んだ。久しぶりにサマーウォーズ以来に読んだ。
「君を」のほうが好き。
まくまが好き。パラレルワールドって悲劇しか想像したことない。まくまのとこだけ定点に置いている。そこだけ定められた点。そこに意味があるのかな。
252のシーン。新幹線の中でも読み返した。

「僕が~」が先。
初めて読んだ。住んでるところ田舎で本屋が大きくなくてAmazonで買った。帯にTikTokでついている。説明が書いている。
どっちかというと悲観的なほうで切ない方が現実的なのかなと思っちゃうので、「僕が」から読んだ。内容が逆だった。最初に切ない物語を見せといて、あとに幸せな展開を見せる。この物語は虚構だと、後味が悪いというもっていきかたなのかな。
230「ずるい」パラレルワールドの根幹にある部分に絡んでいる。持ってるとしたら違う自分を見て、全体見て不幸だったらそうだと思うよな。

「君を」から先。
前情報を入れてしまった。やっぱり幸せで終わってほしいな。実際読んだら幸せなのかな?と思った。
恋愛小説と読むならなかなか可愛い話。しおりもとりあえずは幸せになったのかな。
SFとして読むならちょっと分からないなという部分があった。意識だけいくってどういうことだろう?
こよみは何をしたの?
「僕が」は確かに幸せな部分だったが、13番の和音が出てきから結局自分に境遇に似た人しか無理なのかな。こよみは自分のとこの13番の和音を助けるために殺人まで犯すのか。

「僕が」が先。
事前知識なしで読んだ。順番で1、2とあったから読んだ。
SFは分からないが、愛という一つの感情が並行世界でどういう世界を見せるのか見せてくれたと感じた。
「僕が」という部分は、殺さずにすんだけど息子が殺されたり。
一つの感情が与えられた環境でどういう風になっていくのか。それを並行世界で見せてくれたのかな。
印象「僕が」231 1%の不幸を踏み台にしていいの。いいもわるいもないそこに立ってるんだから。
起こったことは返せない。返せない前提で次にいかなければならないから、印象にのこった。
「君を」こよみの動きは一種の狂気を感じた。何十年というのは狂気を表現していたのではないか。

◆ここからフリートーク
・こよみは何をしたの?
・融合したのなら七歳になった時点でしおりはきえるのでは?タイムリープとタイムトラベル。世界Cができるのでは。重大なエラーが発生する。融合した二人の話?「君を」の世界で70才で、しおりと出会わない世界に移って?

・「僕が」から読んだので、最後フェードアウトして終わったので、自分が分かってなかったことも分かってなかった。順番的には「君を」のほうが分かりやすかったのかな。一冊目に戻るんだろうなと何となくわかったが全然がつながらなかった。どこに着地したの?って感じだった。
・タイムパラドックス。富豪刑事で筒井さんも失敗してる。
・「君を」彼らのルール付けをしている。しているからすっきりする。「僕が」から読むとルール付けは後からくる。
・「僕が」から読んでたらパラレルワールドのことは分からない。

・買った本が帯がどっちも「切ない物語」になっていた……一番混乱した。帯にまどわされた。
・「君を」のほうが科学が進んでいるようになっている。こっちはタイムトラベルも出来るのが見つかった。
・二冊とも「君」はどっちも和音だった。どっちとも「僕」となっている。
・一つの選択肢が取り返しのつかないことになる。
・実際こういう世界にいたら1、2に変わっても気にしなさそう。気になる?
・IP端末
・一瞬エヴァみたいな世界になったらどうしようかなと思った。
・タイムパトロールは優秀。ドラえもんの恐竜が一番最初の体験。
・タイムパラドックスの関係って難しいのかも。
・時空を超えて愛するというのが究極の愛のカタチなんかなと思いながら。
・狂気、良いこと言ってくれた。狂気性が本だから好きなんだな。くるってしまうくらいの執着心、ひかれてしまう。羊たちの沈黙の狂気性にひかれたりとか。主人公にひかれてしまうとか。さよなら絶望先生。

・コントロールできるんだろうか。割り切るか入ってしまって追いかけるか。考えすぎないほう
相互乗り入れしてるようにも感じるし、「君を」「僕が」の順で大団円。そういう風に考えていた。
狂気のサンドイッチ「君を」「僕が」「君を」

・13番目のこよみが和音を助けるためにすごいことするところ。13番目のこよみの行動は愛ゆえにやってしまうのはあかんことやけど筋が通っててかっこいいなと感じた。

・ありえる話だとも思った。並行世界が見えて幸せに見えていたらありえる。こよみなかなかひどい。13番目の和音が一番かわいそう。読んでてパラレルワールド作品上の設定サイコロ自体を愛するって、現実に置き換えるとコロナ、社会全体をとるか個人をとるかに結局なっちゃうのかな。0か13だろうが今そばにいる自分こそが自分であって、サイコロごとあいするといいつつも、自分と同じサイコロの目である人が自分の世界であって、パラレルワールドの自分は他人でしかない。自分の優先してしまう。

・サンデル。愛があると見えなくなっちゃう。

・随所に1%はずれくじ、99%のあたり。シュレーディンガーを意識したのかな。

・人の魂が入れ子みたいになってる。こよみ君1、2、100と。Nの数が出来てる気がする。

・「君を」のこよみは和音が好きだったのか。
・仲間としては信頼してるけど一人残される身に
・愛人の和音、どういう世界?
・母と父どっちについていくかで大きく分かれている。
・再婚しないパターンもあるんじゃないか。
・168ページ。不可避の事象半径で説明されている。
・ヴェルズのタイムマシーン。

Q・読書の仕方で、タイムトラベルとか気になる?
・悲劇になる話ばかり読んでいるので気になってしまう。
・登場人物の感情が大事。悲劇だったら何とかしたい。
・ハッピーエンドが好き。
・ミステリーものをよく読むので整合性がとれてないと気になる。筋が通ってないと気になる。
・伏線回収があるのかなと
・設定はそのまま受け入れちゃうほう。物語にすっと入っていってしまう。SFあんまり読まないのもあるが。時代歴史ものがあると。ちょんまげの人たちがお奉行様どうするとか、悪徳の人がどうするとかはそれを受け止めて状況の中で動いていく。そこでどう行動するのか。
・思考の癖が出ている。
・両方。ある時から割とそれまで分かりやすい本、小説だと分かった分からないじゃないものもある。理解できたできないのどっちかでとらえようとすると読書が面白くなくなるなと。放棄する慣れが出来てきた。一方でちょっとしたことで引っかかっちゃう。一回止まったり。脳の許容量こえると考えるのを放棄してしまった。

・どの本に育てられたかで変わっているのかな。

以上です!

読書会終了後、23:00頃まではフリートークとしています。お時間ありましたらぜひ残って頂いてもう少しお話が出来たら嬉しいです(^^)今回は読書の仕方やら絵本の話やらについてお話をしました。ありがとうございました!

個人的感想

今回の課題本は二冊でした。以前一度、上中下の三冊を課題本とした伝説の回もありますが、普段は一冊です。どちらから読むかで感じ方が変わるという面白い作品だったので、二冊を課題本とさせて頂きました。先に『君を愛したひとりの僕へ』を読まれた方が5名、先に『僕が愛したすべての君へ』が2名でしたので、どちらから読んだかどうか、どう感じたかのお話も出来ました。いざ開催してみたら皆同じ本を先に読んでるって可能性もありましたからね、ホッと胸をなでおろしましたヨ。

終わる前~フリートークでは「読書の仕方」についての話題になりました。普段どんな本を読んでいるかが影響しているのか、それぞれの読み方が違っていて面白かったです。私自身はミステリーものを読むときの癖か、「この文章は……伏線か!?伏線だなそーだなよし覚えとこ!」って感じで読んでいたのだなあハッとしました。まさにどの本に育てられたかで読み方は変わっていくのかもしれませんね。もちろん、常に伏線チェックに勤しんでいるわけではなく、好きなシーンも沢山見つけていました。そういえば和音が85番だと暦をだますシーンとか最高に良かったですね!好きです!ありがとうございました!

さて、次回は12/18の夜を予定してます。今回は課題本ではなく、オススメの本を紹介しあう「推し本披露会」です。いつもは土曜午前にやってましたが夜にやります。更にいうとテーマを設けてみました。テーマは「本好きになったきっかけの本」です。年内最後の読書会です!ぜひご参加ください。

ペース的に来年になりますが、来年は色んなパターンの会をやってみても良いかなーと思いました。推し絵本披露会だったり、推しマンガ、推しアニメ、推しドラマ、推し映画……妄想が膨らみますね!また色々とやっていきたいと思いますので、今後ともどうぞ宜しくお願いいたします!